施工管理をやめようか迷っている方へ

体験談

こんにちは。なかたなかです。

施工管理の仕事は多岐にわたり、忙しく過酷な労働環境や人間関係のストレス、危険な場面への立ち会いなど、辞めたくなる理由も多々存在します。しかし、一方で自身の意思や状況によっては続ける価値がある場合もあります。ここでは、施工管理を辞めるべきか悩んでいる方に向けたチェックリストと、筆者の体験談を通じてアドバイスを提供します。

施工管理を辞めようと思う理由

とにかく忙しい。

朝は8時から現場の朝礼が始まるところが多いため、それに間に合うように、、ではなく朝礼をしきるのが施工管理のため作業員よりも早く現場に向かい準備をします。日中は現場の進捗を確認し、危険な作業をしていないか安全面にも気を配ります。そんな合間に次の工事の打ち合わせや、資材の発注などを行います。現場仕事が終わると現場事務所に戻り、日報を書き、図面の作成や確認、明日の準備などのデスクワークが始まります。終電で帰れず事務所に泊まり込む、、なんてことも現場によってはあります。

労働環境が過酷

建設業も働き方改革が進み、残業時間の削減も進んではきていますが、まだまだほかの業界に比べると足取りは遅いです。週の休みは日曜日のみという現場もいまだ多く、工事の進捗により何週間も休みなしという現場もあります。また改修工事では、夜間や早朝、ゴールデンウイークや年末年始など他の人が休んでいる時しか工事できない現場もあります。

人間関係

施工管理では多くの人と関わりながら仕事をします。現場では職人さんに指示をだし、設計者や発注者の要望を聞き、関係業者と工事の進捗を打合わせします。
新人の方であれば、自分よりも何十歳もベテランの職人さんにも指示をしないといけない場面もあります。
言うなれば現場の中の中間管理職を担う立場ですので、板挟みになりやすく、ストレスがたまりやすい環境にあります。

危険な場面に立ち会うことが多い。

現場作業には危険が付きまといます。クレーン車やユンボなどの重機がいきかい、高所での作業や火気を扱う作業もあります。ときには作業中に命をおとすこともあります。
現場で起きた事故は施工管理に責任がかかります。安全面に注意することは最重要項目ですが、そのプレッシャーに耐えられなくなることもしばしばです。

やめるべきかのチェックリスト

辞めたくなる理由をいくつか紹介してきましたが、人によって理由は様々ですし、上記に当てはまらない職場環境や苦に感じない人がいるのも確かです。
そこで、現在施工管理職についていてやめるべきか悩んでいる方のためにチェックリストを作成しました。

すぐにやめても大丈夫な人

精神的に追い詰められている。

多忙な仕事に忙殺され、毎日何度も何度もやめようと考える。それだけにとどまらず、このまま命を落としたほうが楽になれるかな、、、そんな状態までがんばっているあなたはすぐに辞めてしまいましょう。
どんな大きくて名誉ある仕事でも、人の命より優先されるものはありません。
確かに工事の半ばで辞めてしまえば、周りから批判や心無い言葉をかけられることがあるかもしれません。
しかし、あなたがもし限界までがんばって命を落とすようなことがあれば、「死ぬぐらいなら辞めたらいいのに」と周りは言うのです。たいていの方は会社員として施工管理に携わる方だと思いますので、安心して辞めて大丈夫です。

他にやりたいことが明確にある。

施工管理以外にやりたいことがあり、それが明確な場合はやめても問題ないでしょう。施工管理として一人前と呼ばれるには、どうしても経験と年月がかかります。
その期間をいやいやと続ける意味はありません。見切りをつけてしまいましょう。あなたのキャリアの主導権はあなたです。

少し様子見しませんか

これまで、施工管理のマイナス面ばかり焦点を当ててきましたが、ここからは少し様子見をしたほうがよいのではというパターンを紹介します。

施工管理が自分にむいているか不安な人

仕事にはある程度慣れてきたけれど、自分にこの仕事が向いているかわからない。。。そんな方は少し様子を見てみては?
一般的に施工管理はきっちりしていて自分の意見が言えたり、いわゆる体育会系の人が向いているというイメージですが、すべての人がそうでなくてはいけないとは思えません。
正直みんなが同じタイプでは衝突が多くなって疲れます。笑
筆者はどちらかというと気が弱いほうです。気が強い施工管理職の人と話すときは緊張します。。
そんな時物腰の柔らかい人がいるとすごく話しやすく、打ち合わせもスムーズに進んだりします。
施工管理はこうでないといけない!とは構えず、自分なりのスタイルを目指すのもありです。

仕事を始めたばかりの人

施工管理の仕事は多岐にわたるため、なかなか成長の実感がつかめません。
例えば経理の仕事であれば、一か月間でやることはだいたい決まっていると思います。一週間前にやったことを次の週にまたやり、月末にはまとめをするという、ある程度繰り返し作業があると思います。
施工管理の仕事の一例ですが、マンションの基礎工事を担当した場合、その時は初めてながら教えてもらいながらやりとげたとしても、次に同じことをするときはその物件が完成した後になるので、
1年後とか2年後になったりします。当然忘れていることも多いでしょう。繰り返し作業が少ないというのも施工管理の仕事がむずかしいという理由の一つです。
ただし、成長を実感すると時は指数関数的にぐんと伸びます。筆者も実感がありましたが、ある日突然ぐんと成長を実感する時がきます。やってきた点が線につながる感じです。

続けるべきな人

施工管理の仕事が好きな人

施工管理の仕事は好きな人はぜひ続けてほしいです。デメリットばかりあげてきましたが、施工管理の仕事にも、良い面があります。
建物の規模にもよりますが、数千万~数億という規模の工事を任せられることもあり、大きなスケールの仕事をしたいという人は、建物が完成した時には得も言われぬ達成感を味わえます。

また施工管理の平均年収は550万円であり、日本人の平均年収440万円を大きく上回ります。
勤める企業によりますが、施工管理技士などの資格を取得することで収入UPを目指していけます。

私の体験談

チェックリストを書いてきましたが、筆者が施工管理を辞めようか悩んだ時の体験を話します。
私は電気工事の施工管理として就職し2年がたったころ、毎日の業務に忙殺され辞めようと考えました。
それを当時の上司に相談したところ、すぐに休むように言われ、次の日から2週間休養することになりました。
休み明けも、現場復帰せずに違う現場や転勤も提案されましたが、私は元いた職場に戻ることにしました。
周りの方に支えられ、職場復帰することができ、そこからは吹っ切れたおかげで前よりも仕事が楽しくなりました。
辞めようとする理由も人それぞれです。今まさに悩んでいる方の一助になれば幸いです。

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